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箸袋小話③ 季節の移ろいと、料理と。

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温暖化は終わり沸騰化なんて言葉が叫ばれるこのご時世、北杜市も例外ではないようです。
四季の移り変わりがどんどんはっきりしなくなる中、季節ものと言われる食べ物も大きな影響を受けているようです。
私の故郷の京都でも夏の風物詩、鱧(はも)などの漁獲量が減ると同時に、捕れる地域が激変してるそうです。

京都の夏は暑いのですが、夕方には夕立とともに暑さも多少和らぐと、町内のガラの悪いおっさん連中がビール片手にへぼ将棋を打ってたりと、そんな子どもの頃の風景が懐かしいもんです。
豊かさを求めさらに求め、その引きかえに失っていくものの多い事、多い事…
〇〇時代、人間といって…なな、何と自ら進んで絶滅していった生き物がいた!と、後世のページに刻まれなければいいのですが…
効率化もいいのですが、手間暇をかけたうどん作り出汁作り、人の温かみも味のうち、そんなうどん屋でありたいもんです。
今日もおばちゃんたちの気合に負けじと思いながら、言ってる事とやってる事が相変わらずちぐはぐな空回りが続く店主の独り言でした。